2017年4月10日のニュースで、劇団四季のミュージカル「人間になりたがった猫」が、中国でライセンス上演されることになると、ニュースになりました。
yahooニュースより出典
【北京時事】劇団四季のミュージカル「人間になりたがった猫」が中国でライセンス上演されることになり、北京で10日、制作発表会が開かれた。
劇団四季が中国企業とライセンスに関する契約を結び、台本や楽曲を提供。
演出は中国側が担う。同劇団が上演権を自社以外で活用するのは初めてという。
中国では一般にミュージカルはなじみが薄く、中国の俳優による独自の「中国版」により普及・振興を図る。
発表会に出席した劇団四季の吉田智誉樹社長は「日本でのビジネスは日本人の観客を対象としており、内需型からの脱却は大きなテーマ」と、中国進出の狙いを説明。今回のライセンス上演は「将来に向けての大きな一歩だ」と述べ、海外との協力拡大に意欲を示した。
6月23日の北京を皮切りに全100公演を目指す。
yahooニュースより引用
このニュースを見て、真っ先に思ったことは・・・
中国ディズニーランドの二の舞になるのではなかろうか!!??
という心配事が・・・
不安しかありません・・・
劇団四季のファンの方々の反応はどうなのでしょうか?
中国の状況も含めて追って行きたいと思います!
中国進出のTwitterでの世間の声は?
「初めて観た劇団四季作品が「人間になりたがった猫」なんだけど、それが中国でもやると!
すごいなぁ…!」
「中国の日本大使館が『人間になりたがった猫』中国語版について発信!20年前に劇団四季が中国ミュージカル界に進出しかけて失敗してるから今度こそ!と思う。4月10日のキャスト発表が楽しみ。」
「パクられておしまいお疲れ様です」
「だいじょうぶか?盗まれるんじゃねえの?」
様々な意見がありますね・・・
ここで、ワタシが心配したのは、冒頭でも書いた通り、衝撃の上海ディズニーランドの二の舞になるのではなかろうか!??という心配なのです・・・
あの、美しく壮大な四季の世界観が汚されるのではなかろうか!?
それだけはやめてほしい!!!
では、ワタシが懸念する上海ディズニーランドの実態とは・・・??
上海ディズニーランドの実情
実際に行ったことある方のネット上の意見を見てみました。
報道では・・・花が荒らされ、落書きだらけ・・・という状況を大きく取り上げていましたが、実際には、、、
「落書きは皆無。跡すらない」
「花も荒れておらず、綺麗」
「トイレの清潔度は普通」
「喫煙者は、結構目についた。2時間に1人くらい?100%男性。だいたいが30後半~年配者。上海ディズニーランドは、喫煙所が他国のパークよりもダントツで多かった。」
とのことで、他にも、「思った以上に夢の国だった」とのこと。
意外!!
ただ・・・・こんな声も・・・
アトラクションに並ぶとファストパスを売るダフ屋が現れ、園外ではディズニーランドと無関係な人がディズニーグッズを売っていることを伝えた。
また、列の割り込みや歩きたばこが見られ、機械の故障でアトラクションが中止になると、「金返せ」の大合唱になること、ドナルドダックの置物が持っていた小物のキャンディーが持ち去られるなどのマナー違反が見られ、上海ディズニーランドでは中国の日常がいたるところで見受けられるとした。
これに対し、中国のネットユーザーからさまざまなコメントが寄せられた。
「観光地であればどこも同じようなもの」
「さっき上海ディズニーランドから帰ってきたが、キャストのサービスは悪く、列の割り込みがひどかった」「言っていることは事実だが、日本に四の五の言われたくない」
「中国人はマナー向上の必要があることは認めるが、進歩している点を見るべきだ」「マナーが悪いのはみんな日本人だ。見た目が似ているのをいいことに、中国のイメージを落とそうとしているのだ」
「多くの観光地に行ったことがあるが、今はマナー違反がずいぶん減った。傲慢(ごうまん)な態度だと偏見になるものだ」レコードチャイナより引用
マナーについては・・・中国と日本、相容れないところがあるようですね・・・
とはいえ、上海ディスニーランドは、なかなかのクオリティーを保っているようです!
では、例のぱくり問題はどこで・・・?
ワンダ・シティ
打倒・上海ディズニーを掲げて、中国の不動産王にしてNo.1お金持ち『ワンダ・グループ(万達集団)』の王健林会長が、上海ディズニー開園直前の2016年5月28日に、江西省南昌市にテーマパークをオープンさせました。
その名も『ワンダ・シティ(万達城)』
これが、、、噂の、パクリまくりの遊園地とのことです。
入ると・・・いきなり偽ミッキー登場。
http://rocketnews24.com/2016/06/04/757394/より出典
こ、これは・・・・なんとも・・・
他にも、ミッキー&ミニー、白雪姫、『スターウォーズ』のストーム・トルーパーっぽいキャラクターたちがいたとか。。。
これについて、ワンダ側は「ショッピングモールの店舗が勝手にやったこと。パークの意思ではない」と否定。
なんと堂々とした意見(苦笑)
中国の景気から、公演の成功予測
最近の中国の経済が少しづつ回復にむかってるという。
足元の中国経済は回復基調が鮮明となってきた。
国家統計局、中国物流購買聯合会は31日、3月の製造業PMI(景況感指数)を発表した。
結果は51.8で、2月の51.6と比べ0.2ポイント改善しており、市場コンセンサスである51.7を0.1ポイント上振れした。
景気判断の分かれ目となる50を8か月連続で上回っている。
(中略)
製造業だけでなく、サービス業も好調である。
3月の非製造業商務活動指数は55.1で先月と比べ0.9ポイント上昇、2014年5月以来の高水準となっている。
実質経済成長率ベースの予想では、2017年1-3月期について、多くの市場関係者が2016年10-12月期と比べ穏やかに回復すると予想している。
yahooニュースより引用
「サービス業も好調」
この一行で、少しだけ安心した感はありました。
劇団四季とは、劇場も所有しており、受付を通ったところから、「今日は劇団四季を観に来た!!」という満足感が得られるのです。
それも込みでのチケット料金だと、ワタシは思うのです。
中国がどのような形式で上演するのかはまだ不明ですが、できれば、そのあたりも徹底してほしいなと思います。
公演時期と劇場
劇団四季のHPでは以下のような記載が。
『人間になりたがった猫』中国語版の上演は、
6月23日(金)~25日(日)に北京(北京保利劇場)にて。
7月15日(土)、16日(日)には上海(上海美琪大劇院)での上演を予定しています。
とのこと。
更に、「中国のミュージカル文化のさらなる発展に願いを込めて交わされたこの度のライセンス上演と、四季オリジナルミュージカルが初めて海外プロダクションによって上演される機会に、どうぞご注目ください。」
と続けています。
これは、日本の劇団四季でも大きな出来として取り上げています。
しっかりとした指揮の下、どうかいい作品を作ってほしいです。
まとめ
素敵な作品が、もっと多くの人の目に触れることはとてもいいことですし、ワタシもうれしく思います。
上海ディズニー並みの完成度であればいいのですが、そうではない方に転がると。。。
まだ不安は残りますが、どうか、いい意味で期待を裏切ってほしいところです。
今回の一言
最近の日本の漫画実写化の無残な姿よりかは、幾分かいいものであることを願ってやみません。