ますます寒くなってきています。皆様いかがおすごしでしょうか?すずウサです。
さて、今回は『るーみっくわーるど 笑う標的』についてです!因みに前回書きました『るーみっくわーるど炎トリッパー』の次の次に作られた作品です。
『るーみっくわーるど 笑う標的』とは?
原作は我らが高橋留美子先生の読み切り作品で、高橋先生の作品ではとても珍しいシリアスなホラーです。しかもテーマは、女の情念。
お話は、主人公譲の元に、許嫁の梓がやってきます。
梓は子供の頃から譲一筋で、他の異性と口を聞いたこともないという。
しかし、譲は、婚約とは子供の頃の約束だといい、今は里美という恋人がいます。
嫉妬に狂う梓。邪魔な里美を排除しようと里美を執拗に追いつめます。。。
これだけの説明だと、嫉妬に狂った女が、嫌がらせをするストーカー的なお話だとお思いでしょうが、この梓ちゃん。
実は魔に憑かれており、梓にとって邪魔者が現れると、どこからともなくヒルのような気持ち悪い奴ら(梓の母はそれを「餓鬼」と呼んでました)が現れ、標的を殺す、という、人知を超えたストーカーなのです。
譲は最後まで里美を守れるのでしょうか!?的な。
感想と惹かれポイント
まず、梓の声をされていたのが、鶴ひろみさん。
この方が、それはそれは鬼気迫るお芝居をされているのです。
この作品を観たのが、確か小学校の夏休み位だったと思うのですが、、子供心にビビリまくりました。あと、多分京都方面の訛りなのでしょうか。
鶴さんの訛りがとても可愛らしくて、でも存在自体は怖くて、、、そのアンバランスさがインパクト大でした。
梓の「譲ちゃん!」は今でも簡単に思い出せます。
あと、譲の恋人里美の声が、なんと、松本伊代なのです!
これ、観ていた時まったく気づかなかったのですが(しかも知ったのは割と大人になってからです)、子供の頃に観ていた時には、まったく違和感が無く、後で知ってびっくりしました!今観たらまた感想は変わるのかしら。。。
あとこういう作品をみると、女子のみなさんは、誰に感情移入のだろうか?と思います。
きっと譲の今の恋人里美なのではなかろうかと思うのですが、ワタシは、今も昔も、ひたすら一途な梓ちゃん目線で見てしまいます(汗)
子供の頃の約束だけを励みに生きてきた梓。
健気ではないですか!どういうこった!譲ちゃん!と。
でも殺生はいけないよ。
あと、もしこの作品を今後アニメでご覧になられる方がいらっしゃいましたら、ぜひともエンドロールを最後まで見ていただきたい。
原作と少し異なり、なかなかゾッとする結末です。

本日の一言
女の情念に年齢は関係ないんやで。。。