みなさま、こんにちは。
中身はヲタク、見た目はキレイなお姉さんになりたいすずウサです。
でもヲタな中身も愛してます。すずウサです。
さて、そんなすずウサが90年代の幼少期に観たアニメについて、今日も語っていきますヨ。
本日は、『雲のように風のように』という作品です。
『雲のように風のように』って?
日本ファンタジーノベル大賞を最初に受賞した「後宮小説」という作品が原作で、90年に日本テレビ系列で放送された長編アニメです。
スタジオジブリ作品に多く参加しているアニメーター近藤勝也氏が作画監督をされていたことから、絵のテイストが、まさにジブリ。
お話は、、、素乾国という架空の国が舞台。
世界観は古代中国を思わせるものです。
冒頭で素乾国の皇帝が急死します。
そこから次の玉座が埋まるまで、宮廷内にはさまざまな陰謀が渦巻きます。
亡き先帝の妃は私欲のために皇太子の暗殺を企て、宦官たちは私利のために新皇帝の後宮(花嫁)を用意しようと、全国各地から花嫁候補を探し始めます。
その話にノッてきたのが、町娘の銀河。このお話の主人公です。
銀河は「三食昼寝付き」しかも学問もできるという宮女の待遇に惹かれ、都入りを決意。
故郷を後にします。
素乾城にやってきた銀河。
そこには各地から個性豊かな女達が集められていました。
同室で、寝食を共にする友人たちもできます。
そんな中、銀河は城の中で、中世的で美しい女性コリューンと度々出会います。
神出鬼没に現れるコリューンですが、実は命を狙われていたのです。
さて、半年の研修期間を経て、快活な銀河は、何人もの宮女達の中から妃に選ばれます。
そして、いよいよ自分の夫となる皇帝と初対面。
その皇帝とは、なんと、銀河が女性だと思っていたコリューンだったのです。
それはそれとして。
国内では反乱が勃発。
反乱軍は日に日に勢いを増し、数々の城を攻め落としていきます。
ほとんどの役人は、皇帝を見限り金目の物を持って都を去ります。
しかし後宮では、銀河が指揮をとり、宮女と宦官(主に宮女)で「後宮軍」を結成し、女を求めて攻めてくる反乱軍と戦闘開始。
大砲や鉄砲、投げ石機など、それぞれの能力を活かして防戦します。
さらに宮廷内にはコリューンの命を狙う先帝の妃もいるわけで。
平和な夫婦生活を送るはずであった銀河とコリューンの運命やいかに!的な。
感想と惹かれポイント
まずですね、宮廷のなんたるや、とか、暗殺がどう、とかいう、どろどろした世界観の中に、ひょんとやってくる銀河の底なしのような明るさが、なんともアンマッチで、その合わない感がとても新鮮でした。
銀河と同室となる宮女たちとのやりとりも、妃になるためにやってきたのに、まるで女学校の寮生活、みたいな。
彼女たちの軽快な会話のやり取りが楽しかったのを覚えています。
だからこそ、反乱軍が攻め入ってきた時に、一番武術に秀でていたタミューンという女性が、槍に串刺になって殺されるシーンがとても悲劇的でした。。。
物語の結末も決してハッピーエンドではありません。
でも最後まで銀河は銀河でした。
その、なんともしんみり来るエンディングで流れてくるのが、銀河の声を担当していた
佐野量子さんの「雲のように風のように」という、タイトルにもなっている曲です。
この曲が壮大な物語の最後に流れてきて、切なさ倍増(泣)。
物語が終わった後の、銀河のコリューンへの気持ちを歌にしたような詩とメロディなのです。
本日の一言
三食昼寝付きは太りそうなので、三食住居付き程度でいいです。