空の青さを知る人よの動画を無料で観るには?感想と考察もまとめてみた!心が震えました!
この記事では、映画『空の青さを知る人よ』の動画を無料で観る方法や、実際に試写会を見ての感想や考察をまとめております。
『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『心が叫びたがってるんだ』を生んだ長井龍雪監督作品ということで…
と思っていたら…、
それ以上に心が揺さぶられた!!!
試写会を見て、実際に思ったことや、少し不思議な作品ではあるので、そのあたりの考察を独自の目線でまとめてみました!
また、『空の青さを知る人よ』の動画を無料で観る方法についてもまとめます!
目次
『空の青さを知る人よ』の動画を無料で観るには?
まず、2019年10月7日時点では、まだ映画も公開前なので決定していません…
しかし、これまでの流れから、まず最初に配信されるのは…
U-NEXTという動画配信サイトではないか?と予測されます!
U-NEXTは映画の新作の配信がとても速く、これまでも多数の作品が上映後割と早い段階で配信されていました。
が、まだ確定はしていませんので、こちらは情報を入手出来次第、更新します!
続いては実際に試写会を見ての、考察と感想をお送りします。
以下、ネタバレ注意!
空の青さを知る人よ|感想と考察まとめ
エンドロールの順で言うなら、しんの、あかね、あおいだが、あおいが語り部のため、どうしてもあおい目線で見てしまう。
しんのやあかねを主人公とするなら、主人公が語る物語ではなく、主人公が語られる物語。涼宮ハルヒと同じ。
なのでまずは、あおいを中心に見ていく。
あおいの視点で考察してみた
姉の人生を自分に束縛してしまってること(が中心だろうけど、そこから派生して、閉鎖的で退屈な田舎町への不満、他者と上手く交流できないイライラ、大恩ある姉とさえ上手くコミュニケーションできない自分のふがいなさなども)などへのもやもやや、それを不器用に音楽にぶつける日々、といった思春期のみずみずしい青春も描かれてるけど、
ものすごく乱暴に要約するなら(しんのの存在を作中にならって「生き霊」と称する)、
自分の幸せ(生き霊であるしんのと楽しい時間をこれからも過ごすこと)と、姉の幸せ(慎之介と結ばれること)の2択で揺れ動くあおいの物語なのだ。
(あかねと慎之介をくっつけると、生き霊しんのが消滅すると考えているため=実際それで合っていた模様)
しんのは生き霊だから、ずっといられるはずないし、ずっといられたとしても、生き霊と愛し合って生きていく人生が健全なはずないし、そもそも生き霊たるしんのが自分を愛してるわけないんだけど、そんなことは関係ないのだ。思春期の女の子には!
そんな「現実的に考えて生き霊と結婚できないよ!?」とか、そんなことじゃないんだ。
思春期の女の子にとっては、今、今日、この一瞬が大事なのだ。
今、目の前にいて、私の頭に触れてくれるしんのが、いなくなってしまうかもしれない。ということが、何より重要なことなのだ。たとえ私を愛してなくても。
というわけで、結局は、私の幸せor姉の幸せのどちらを私は選ぶのかという一点に戻ってくる。
あおいは、
「自分のせいで、姉は、しんのを諦め、上京を諦め、幸せな人生を諦めた」と思っている。
それを一部合っていて、一部間違っているんだろうけど(←あかねの項で後述)あおいは完全にそう思っている。
でも、面と向かって感謝の言葉を言えない思春期特有のコミュニケーション能力だ。
物語冒頭では(慎之介がやってくる前)、自分が上京したら、姉は子守りという呪縛から放たれると考えていたが、
「慎之介とあかねをくっつければ、あかねはハッピー=あかねの失われた人生が取り戻される」と考えを変える。
でも、慎之介とあかねをくっつけると、あおいの愛するしんのは消えるのだ。悩むあおい。
でもあおいは、かつて家事や育児に慣れていない頃のあかねのノートを見つける。
そこには、家事や育児についての注意点についてたくさんのメモが書いてあり、かつて高校生にして完璧に家事や育児をこなしているかに見えた姉は、努力によってそれらをこなしていたことを知る。
それは、「高校生の本分としての学業をこなしながら」であり、かつ、「高校生としての様々な喜びを犠牲にして」であり、しかも今あおいはその頃のあかねと同い年なのだ。
今自分が放課後、好きにベースの練習をしてる時間、姉は必死に家事育児をしていたのだ。
ここは泣ける。そりゃ泣けるよ。そのことに気づいたあおいの気持ちになればたまらない。
それにより、あおいは、自分の幸せより姉の幸せを選ぶことを決意する。
あおいを主人公とした場合(主人公じゃないんだけど)、主人公が自分の幸せを諦めるというものすごい展開である。
あかねについて考察
そして次にあかねについて考える。
タイトルの「空の青さを知る人よ」とは、ことわざの「井の中の蛙大海を知らず、されど空の青さを知る」のことである。
これは、あかねの好きな言葉であり、慎之介のソロデビュー曲のタイトルにも使われている(そう考えると、慎之介はあかねのことを思ってこの曲を作ったんだろうな)。
この場合の「井の中の蛙」は誰なのか。この街の人みんなのことであり、あおいのことでもあるんだけど、上京して広い世界(汚い世界も含む)を見た慎之介との対比で考えると、あかねのことだと思う。あおいも正道もそう思っている旨の発言をしている。
そして、あおいは姉を「井の中の蛙」にしてしまったことを辛く思っている。
でもあかねは不幸だったんだろうか。それは、あかねが正道にはっきり言っている。
あかねは、周りに流されて今の人生を送っているわけではないのだ。
自ら選択して生きているのだ。そしてその人生は「大海を知らず」かもしれないが、「空の青さを知る」。
両親を亡くし、妹を育てなくてはいけないから、慎之介との上京を諦めたのも、高校生としての様々な喜びを犠牲にして必死に家事育児をこなしていたのも事実だ。
では果たしてあかねは不幸だったのかと言われると、それは違う。
あかねとの大切な時間を過ごしたこと、あかねが立派に育ったこと、それは、あかねにとってかけがえのない喜びなのだ。その喜びをあかねは知っているのだ。
そして最終的には、慎之介と結ばれ、おそらく上京し、ミュージシャン慎之介の面倒を見るのだろう。幸せな人生じゃないか。
しんの=慎之介について考察
エンドロールので言う主人公。しんの=慎之介について考える。
大人慎之介の現状は分からないでもない。夢抱いて東京行って、あかねに見合う男になって戻ってくるぞと思ってたけどそう簡単には行かなくて、ずるずる時だけが経ってって、、、っていう。
でも本当に愛してるなら、放っとくなよと思う。音楽修行しながらでも、東京で生活しながらでも、ちょいちょい連絡取れば良いじゃん!
それであかねと距離があいちゃったのは、慎之介が悪い!
あおい目線で見てるから、子供しんのは突然出てきたおばけみたいな存在に見えて、しんの目線で最初は見られなかったんだけど、しんのが主役なわけだし、改めてしんの目線で見てみると、慎之介の現状は受け入れられないだろうな。
いまだにうだつが上がらなくて、あかねとも距離が開いて。
それでもそんな慎之介を見ても、しんのは絶望しなかったし、ついには寺から出られないというルールをぶちやぶって、あかねを助けに行く。
そしてそれを見て慎之介も変わっていく。
そこが、あおいの究極の2択と並んでこの映画の核だと思う。
だから、今まさに青春真っ只中の、あおいみたいな子にも見てほしいし、見たらキュンキュンしてくれると思うけど、それと同時に、大人慎之介みたいな人。
『空の青さを知る』をどんな人に見てほしい?
夢を追ってるんだけど、現状ままならない人、
夢を追うことをやめた人、
毎日が楽しくない大人たち、中年たちにこそ見てほしい!
自分がしんのだった頃の気持ちを忘れないでほしい。
お前の人生はそれで良いの!?
あかねが慎之介に言うみたいに、まだ夢見て良いんじゃないの!?その夢、捨てなくて良いんじゃないの!?
この映画を見たら、あのキラキラ夢見てた頃の気持ちを思い出せるはず。
と、熱く語ってしまいましたw
あと、ここ最近俳優さんがアニメの声優さんをされることがかなり増えてきましたが…
今回の慎之介をされていた吉沢亮さんが…
素晴らしすぎたーーー!!!
大人になった31歳の慎之介と、高校生のしんのと、両方吉沢亮さんがされていて、さらに物語の後半では自分と自分の会話、もあったのですが…
これが、全く違和感なくすんなり見れました。
とにもかくにも…
すんばらしかった!!
びっくりしました。
吉岡里帆さんもナチュラルな感じで良かったです。
とにかく大人にもおすすめのアニメ映画でした。
是非映画館で見逃した方は、配信などでいち早く見てほしい!
もう一度見たい!と思える映画でした。
『空の青さを知る人よ』あらすじ
高校2年生になる相生あおいは姉であるあかねとともに暮らしており、音楽漬けの毎日を過ごしていた。
一方、あおいを心配するあかねは13年前に両親を失くしたことが原因で、高校卒業後に恋人の金室慎之介とともに上京することを断念せざるを得なくなり、現在は地元の市役所で働いている。
妹のあおいは自分を育てるために自分の好きなことを犠牲にしている姉のことをとても気にかけていた。
そんな慎之介は高校卒業後にミュージシャンとなるべく上京してデビューしたのだが、全く売れずに鳴かず飛ばすの状態が続いていた。
そしてそれが影響して、地元への連絡もままならなくなっていた。
ある日、あかねの地元で行われる音楽祭に、演歌歌手である新渡戸団吉が出演することになったのだが、その新渡戸がバックミュージシャンとして指名したのが慎之介だった。
そんな時、13年ぶりに慎之介が地元に戻ってきた。そして時を同じくして、13年前の世界からやって来た18歳の慎之介=しんのがあおいの目の前に現れ、あおいはしんのに恋をする。そんな中、31歳の慎之介とあかねは久しぶりの再会を果たそうとしていた。
Wikipediaより引用
『空の青さを知る人よ』声優
- 金室 慎之介 / しんの:吉沢亮
- 相生 あかね:吉岡里帆
- 相生 あおい:若山詩音
- 新渡戸 団吉:松平健
- 中村 正道:落合福嗣
- 中村 正嗣:大地葉
- 大滝 千佳:種﨑敦美